2025年6月18日、愛知県警は、中古車情報サイト「グーネット」を運営する**株式会社プロトコーポレーション(名古屋市)から約3100万円もの資金を架空取引によって詐取した疑いで、元事業部長の伊藤隆弘容疑者(50)と、広告関連会社社長の嶋田正幸容疑者(51)**を詐欺容疑で逮捕しました。
驚くべきはこの事件が一度きりの犯行ではなく、およそ10年にわたり組織的に行われていたということです。
この記事では、事件の詳細を追うとともに、2人の人物像や顔画像、自宅や家族構成、さらに犯行の動機や余罪についても深掘りしていきます。
事件の概要:グーネットを舞台にした10年越しの不正
この事件は、プロトコーポレーションが独自に設置した特別調査委員会の報告によって明るみに出ました。
2人は共謀し、実在しない取引を装って会社から金銭を引き出す手口を長年にわたって続けていました。
架空請求の手口とは?
伊藤隆弘容疑者は、同社の取引先企業を通じて「ホームページ管理」や「印刷物の発注」などといった名目で架空の請求書を作成。これをプロトコーポレーションに提出させ、実際には何も提供していないにも関わらず、会社からお金を支払わせていたのです。
支払われた資金は、その取引先を経由して嶋田容疑者の広告会社に流れ、最終的に嶋田容疑者が現金で引き出す、または伊藤容疑者の個人口座に送金するというルートが確立されていました。
被害額は驚愕の2億円超
報告書によると、伊藤容疑者が関与した架空売上は2014年8月~2024年3月までで約19億5900万円にも上り、そのうち約2億1300万円が実際に社外へ流出したとされています。
伊藤隆弘のプロフィールと顔画像
伊藤隆弘容疑者は、プロトコーポレーションの元事業部長で、会社の中枢に関わる重要なポジションにいました。
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名前:伊藤隆弘(いとう・たかひろ)
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年齢:50歳(逮捕時)
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住所:愛知県名古屋市守山区大牧町
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職業:元プロトコーポレーション事業部長(2023年11月に懲戒解雇)
顔画像は現在ニュース映像などで報じられているものの、はっきりとした写真はまだ公に出回っておらず、今後の報道に注目が集まっています。
嶋田正幸のプロフィールと顔画像
嶋田正幸容疑者は、伊藤容疑者の共犯とされる広告関連会社の社長です。
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名前:嶋田正幸(しまだ・まさゆき)
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年齢:51歳
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住所:愛知県豊明市二村台2丁目
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職業:広告コンサルタント会社の代表取締役社長
嶋田容疑者の会社は、表向きは正規の広告業務を行っているように見せかけながら、実際には架空の発注と請求を繰り返していた可能性が高いとされています。
2人の自宅と家族構成について
現在、報道機関の情報によると、伊藤容疑者は名古屋市守山区、嶋田容疑者は豊明市二村台に在住とのことです。いずれも閑静な住宅街で知られており、近隣住民の間では逮捕報道を受けて大きな驚きが広がっています。
家族構成についての詳細は明らかになっていませんが、50代という年齢から考えると、既婚で子どもがいてもおかしくない世代です。特に伊藤容疑者は企業の部長という立場から、家族に対して社会的信用があるように振る舞っていた可能性もあります。
犯行の動機:金銭目的か、それとも…
このような大胆不敵な詐欺行為を10年にわたって行っていた背景には、やはり金銭的な欲望が根底にあると考えられます。
伊藤隆弘容疑者の動機
プロト社の元幹部として、会社の業務フローや会計処理に精通していた伊藤容疑者。内部の監査体制を逆手に取り、自ら考案した手口で資金を吸い上げていたと見られています。
過去の不正がばれないことから、徐々に犯行が大胆化し、金額もエスカレートしていったと推測されます。特別調査委員会によると、最終的には年間で数千万円単位の不正も常態化していたとのことです。
嶋田正幸容疑者の動機
嶋田容疑者は、伊藤容疑者の提案を受け入れる形で協力していたと見られています。自らの会社を通じて資金をマネーロンダリングする役割を担っており、その見返りとして報酬を得ていたと考えられます。
余罪の可能性と今後の捜査の行方
今回の逮捕容疑は約3100万円に関するものでしたが、実際には被害総額は2億円を超えているとされています。そのため、愛知県警は今後、さらに複数の不正取引に関しても追及する方針です。
キーマンは伊藤容疑者
プロト社内部で「指示系統の中心」にいたのが伊藤容疑者であることから、彼が関与したとみられる案件は数十件以上に及ぶと見られ、今後の捜査によって背後に他の協力者や関係者がいる可能性もあると指摘されています。
世間の反応と企業の信頼回復への取り組み
この事件に対して、インターネット上では以下のような声が上がっています。
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「グーネットって大手なのにこんな不正あるのか…」
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「内部のチェック体制どうなってたの?」
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「10年もバレなかったのが怖い」
プロトコーポレーションは、「関係者に多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫びします」とするコメントを発表し、再発防止策として社内監査体制の強化や業務フローの見直しを進めていくとしています。
まとめ
伊藤隆弘容疑者と嶋田正幸容疑者による、グーネットを舞台にした10年に及ぶ巨額詐欺事件は、日本の大手企業における内部統制の脆弱さを浮き彫りにしました。
信頼される立場にある人間が、長年にわたり不正に手を染めていたという事実は、企業社会全体に警鐘を鳴らしています。
今後の捜査により、余罪や共犯者の存在が明らかになる可能性もあります。私たち一人一人がこの事件を他人事と思わず、情報の透明性や内部監査の重要性について考え直す機会とすべきかもしれません。
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